君はうそつき

頭の悪い、ひきこもりがち飽き性20代女の書き散らかし場です

愛と退屈

退屈を共有したい
晴れた休日の昼間に放送している洋画を何を思うでもなく見ながら缶ビールを開けては
あんま面白くないねと言いつつも
その映画のラブシーンを見て
欲情している訳でもないのに
なんとなく真似て軽くキスして
そのままなんとなくの流れで映画はほったらかしてセックスをして
終わった頃にベッドに寝転がったままもう一度テレビを見れば映画はもう終わっていて
結末なんて知らないまままどろんで
気がつけば日は沈んでいる
ねえお腹空かない?とあなたに尋ねるけど
あなたからの返事はなくて
ただ静かに胸が上下しているだけ
空腹の私は冷蔵庫の中の魚肉ソーセージを二本も食べてしまう
そして数時間後あなたはなんか腹減ったといいながらゆっくり目を覚ます
そうやって眠ったり目覚めたり働いたりたまに怠けたりご飯を食べたりキスをしたり時折セックスをして過ごしていく

ただそこにあるだけの
愛と退屈を眺めている