君はうそつき

頭の悪い、ひきこもりがち飽き性20代女の書き散らかし場です

2013-01-01から1年間の記事一覧

宝石

普通の学校に通い普通の恋愛をして普通の幸せを求め絵を捨ててギターを捨てて哲学を捨てたあなたはあなたをつまらないと言うでも昔が全てを鋭く乱反射させたダイヤなら今は内から甘く光る真珠あなたは今でも宝石で私はずっと憧れている

野原駆け回る

ねえたまにあなたは私しか知らないから私のもとにいる気がする保護した野良猫がケージになんて戻らないようにモスバーガーを知ればマクドナルドを食べないようにでも野原駆け回るあなた見てみたい

きらきら

図書室の大きな窓の外にいつもより遅く積もった雪にはしゃぐ若い男の子今日は天気がよくて雪に反射した光も男の子たちも今読んでいる本もひどくきらきらしている

宇宙

私の喉きっと宇宙に繋がっているカメラ飲み込めばピンク色の脈打つ惑星お医者さんに私の生まれたひみつの星がばれてしまったのがかなしくて私は診療台の上で少し泣く

順位

図書室でたくさんの荷物広げるあの子のデパートの袋ふたつボディークリーム缶コーヒー箱ティッシュ耳あてマフラーコートペンケース服屋の紙袋みっつずいぶんたくさん必要な物があるな僕はその中の何番目に大切

見透かされたい

つまらない芸術 面白味のない歌 くだらない世界だと馬鹿にする僕を見透かして嘲笑って蹴り飛ばして突き刺して傷付けてお前がなによりつまらないと見捨ててほしい

初雪のあとの浮かれて歩く誰かの意味のない足跡が好き

おろかもの

何度も何度もがっかりしているのに 隙を見つけてはそこに期待してしまう 何度も何度も裏切られているのに 温もりを見つけてはそこに近寄ってしまう わたしは大馬鹿だ

あの人の歌聞いてふるえる私の耳あの人は何を聞いてふるえるのねえあの人の左耳のピアスあの耳が好きな音私にもおしえて

まぶた

どんな気持ちだって形にしてしまえるあなたと感性の乏しい私とではきっと見えている世界も違う気がするけど目をつむり歌うあなたを見て同じ場にいる今 目をつむればせめて同じ暗闇くらい見える気がしてひとり目をつむってあなたの歌を聞いている

口の中で音になる前に溶ける

頭フル回転で伝えたい言葉考え出したのに結局どれもこれも相応しくない気がして出てくるのは凡庸な言葉だ、だいすきで、す

いつも根底に渦巻いてる気持ち これは私だけのものだから 理解されてたまるものか誰にも誰にも でも少しわかってほしいあなただけ

まぼろし

ああわたしあなたの血を引いているまぼろしに呼ばれてふと意識したり する

隔たれてるのは知っているからみんなの世界こっそり見ている

暴力

愛したり愛されなかったり嫌ったり嫌われたり、免疫と自己防衛本能の暴走、殺したり殺されたり殺されたくなったりなんでもいいからひとつくらい起これよ楽しいこと

寝たい

見え透いた嘘と社交辞令の応酬、本音と建前、勘違いつかれる

きっとさよなら

幸せを手に入れてもそれで満足しないで 幸せに貪欲でいられないなら幸せになることは不幸なのかも 貪欲でいることへの努力を怠ってきたせい

無人

大体私の撮る写真に人はいない遠巻きに見る楽しそうなつまらなさそうな人々世界は一つだけのはずなのに こことそこは繋がっているはずなのに その世界の入口をずっと見つけられないまま帰り道歩くいち、に、いち、に

ひばり

生まれてからずっとこの地に住んでいるけど初めて知ったのひばりが丘を

愛について

愛を食べては消化して排泄排泄物が寂しさたまに消化不良そうだ愛でできている私の身体実感ないけど-----愛ならこの胸の中にたくさんあなたにあげる愛だけ品切れ

寂しさのかたまり

寂しさに支配されたこの平たい胸を捨ててゆければ飛べるのに

10年前のあの角を左

自分の昔話と自ら死ぬことについて 長いです

知識や世界を広めようと本屋に行く店内に入った途端に現れる膨大な物語、情報、知識できるだけ多くの本を読みたいけどこれからの一生をかけてもここにある本を全て読むことはできないと思うと足が止まるその中で何を選べばいいのかわからなくなって本屋で立…

中途半端

半端な感受性は何の役にも立たずただ無駄に傷つくだけ いつか忘れ去られることを夢見て おやすみ

夢は遠く

憧れのロックスターは僕を呼んでなんかいなかった薬とギターの弦は切れ汗は冷たく乾いている夢は遠く 今が死に時

西日

夜は広く部屋は狭く街は明るく逃げ場はない携帯のメモリーは数あれど連絡する先はなく世界は優しくただ一言助けてと言わせない

パステルブルー

ピンクの家具やぬいぐるみに囲まれて愛だの恋だので夜毎パステルブルーの涙を流すほんとに君は私と違って可愛い子

ここは暗くて怖いね

花もある空は青く晴れ海は広くただこの場所だけが暗い 怖い

白い夢

絵を書くと思いだすいつか影を黒で塗って叱られた誰かのこと 純度を保つことの大変さ 毎日繰り返す事務作業や家事の中でいつの間にか感受性は鈍る 良くも悪くもこのままではいられない 自分の言葉で考えること いつの間にか借り物の言葉になっていたり 言葉…

毛布

背中向けて眠らないで溜息聞き逃さないで「泣いてないよ」容易く信じないで